// 無料ツール · DNS TTL 計算

DNS TTL 計算・換算ツール

TTL を入れると、その秒数が何時間何分なのかに加えて、実際に必要な段取りが出ます。ネームサーバーやサーバーを移す前に、レコードの TTL を 300 秒へ下げる——ただし切り替えの「古い TTL 1 本分より前」に下げること。3600 秒なら 1 時間前、86400 秒なら 1 日前です。そのうえで切り替え、低い TTL 1 本分だけ待てば各キャッシュが追随し、安定したら元の値に戻します。RFC 2308 のネガティブキャッシュ、つまり直したあとも NXDOMAIN が返り続ける時間も同じ画面で計算できます。無料・登録不要・ブラウザ内で完結します。

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dns · ttl 計算

秒数、または長さの表記:3600 / 1h / 90min / 1d 12h / 04:00:00。1 週間を超える値は受け付けません。

よく使う値 — クリックで入ります:

切り替え作業のあいだだけ使う低い TTL です。300 秒が定番で、60 を下回っても問い合わせが増えるだけで得るものはありません。

どちらも NXDOMAIN 応答の authority セクションの SOA に入っています:dig SOA example.jp。RFC 2308 は小さい方を採ります。初期値は jp. ゾーンの実測値(900 と 900)です。de. なら 7200 と 7200 になります。

結果

          

TTL 計算ツールの使い方

入力欄は 3 つ、アカウント不要、計算はすべて手元で行われます。入力した値はどこにも送信されません。

  1. 今の TTL を入れます。 これから変更するレコードに設定されている TTL を、秒数か 1h のような表記で入力します。読める時間への換算と、それが切り替え用・均衡・安定のどれに当たるかが出ます。
  2. 変更の段取りを読みます。 作業中に使う低い TTL、それを何時間前に出しておくべきか、切り替え後にキャッシュが追随するまでの時間、そして終わったら戻す値が並びます。
  3. NXDOMAIN が返っているなら SOA の数字も入れます。 dig SOA example.jp を実行し、minimum フィールドと SOA レコード自身の TTL を入力すると、RFC 2308 のネガティブキャッシュ時間——直したあと何分・何時間その否定が残るか——が出ます。

ネームサーバー変更:いつ下げて、いつ切り替えるか

TTL の秒数を調べる人が本当に知りたいのは、たいてい秒数そのものではありません。何かを移そうとしていて、その移行を短く済ませたい。そのための手順には、一つだけ直感に反する部分があります。

TTL を下げる効果は、変更より前に出しておいたときにしか出ません。しかも「古い TTL 1 本分」より前です。24 時間の TTL を切り替えの 10 分前に 300 秒へ変えても何も起きません。昨日のコピーを持っているリゾルバは、その新しい小さい値を明日まで見に来ないからです。まず古い TTL が自然に切れる必要があります。手順にすると、こうなります。

  1. TTL を 300 秒へ下げる。古い TTL 1 本分より前に。余裕を見るなら 2 本分前(早めに更新するリゾルバもそうでないリゾルバもいるため)。
  2. 切り替える。ネームサーバーを変更する、またはレコードの向き先を変える。
  3. 低い TTL 1 本分——5 分——待つ。ここまでで、規則どおり動くキャッシュはすべて新しい答えを持ちます。
  4. 安定を確認したら元の TTL に戻す。そうしないと、アクセスのたびに名前解決の代金を払い続けることになります。

唯一下げられないのが、委任そのものに付いている TTL です。あなたのネームサーバーを指す NS レコードは上位ゾーンにあり、レジストリが発行しています。jp. では 86400 秒、com. では 172800 秒です。自分のレコードを 300 秒にしても変更に長い尾が残るのはこのためで、だからこそ時計を見るより2 系統のリゾルバから委任を読むほうが情報量があります。

「浸透待ち」をやめたあとに引く、.jp の三つの数字

「DNS 浸透」という言い方が現象の説明として成り立たないことは、ネームサーバー確認ツールのページで扱いました。ここではその続きです。慣用句を捨てると、代わりに何を見ればいいのか。答えは三つの数字で、どれも .jp 固有の実測値です。以下はすべて 2026 年 9 月 4 日に権威サーバーへ直接問い合わせて確認した値で、同じコマンドで再現できます。

一つめ。.jp の委任 NS の TTL は 86400 秒(24 時間)です。JPRS のゾーンがあなたのドメインの NS レコードに付けている値で、あなたの側からは下げられません。

dig +norecurse NS example.jp @a.dns.jp
      example.jp.   86400   IN   NS   ns1.example-host.jp.

二つめ。.jp のネガティブキャッシュは 900 秒(15 分)です。jp. ゾーンが NXDOMAIN と一緒に返す SOA は、TTL が 900、minimum フィールドも 900。RFC 2308 は小さい方を採るので 900 秒です。これは主要 TLD のなかでは短い部類で、de. の 7200 秒(2 時間)の 8 分の 1 にあたります。存在しない .jp のサブドメインを一度叩いてしまっても、レコードを作れば 15 分で解消します——逆に言えば、15 分は待つ必要があります。

三つめ。よく引かれる「最大 72 時間」「48 時間」という数字は、.jp のものではありません。48 時間の出どころは com. の委任 TTL である 172800 秒で、.jp はその半分です。国内の事業者ヘルプが上限として 72 時間を書くのは、問い合わせを減らすための安全側の見積もりであって、測定値ではありません。.jp のドメインで実際に見積もるなら「自分のレコードは事前に下げれば 5 分、親の委任は最大 24 時間、存在しない名前の記憶は 15 分」の三つを足すのが正しい読み方です。

ゾーン委任 NS の TTLネガティブキャッシュ
jp.86400 秒 — 24 時間900 秒 — 15 分
com.172800 秒 — 48 時間900 秒 — 15 分
de.86400 秒 — 24 時間7200 秒 — 2 時間

国内事業者側の値も測っておきました。各社が自社ゾーンで実際に返している値で、管理画面の既定値とは限りませんが、この市場で出会う幅は分かります。SOA の minimum は、エックスサーバーとさくらインターネットが 3600、GMO 系(お名前.com・ConoHa・バリュードメイン、いずれも Cloudflare 経由)が 1800、ロリポップが 86400。A レコードの TTL はエックスサーバーが 60、さくらが 3600 でした。この 4 社はいずれも minimum と SOA レコード自身の TTL が同じ値だったので、min() を取っても結果は変わりません——つまりこの差がそのままネガティブキャッシュの差になります。打ち間違えたサブドメインが「無い」と覚えられる時間が、事業者によって 30 分と丸 1 日ほど違う、ということです。二つの値がずれているゾーン——たとえば es. は minimum が 86400、SOA レコードの TTL が 3600——では、小さい方だけが効きます。

ネガティブキャッシュの計算:直した瞬間に直らない理由

この計算ツールの 3 つめと 4 つめの入力欄は、そのための数字です。RFC 2308 が定めるのは min(SOA の minimum, その SOA レコード自身の TTL) という一行の式で、両方の値は NXDOMAIN 応答の authority セクションに一緒に入ってきます。dig SOA example.jp を実行すれば、末尾の数字が minimum、行頭から 2 番目の数字が SOA レコードの TTL です。

この式が実務で効くのは、値が食い違うときです。たとえば es. ゾーンは minimum に 86400 を書いていますが、SOA レコード自身の TTL は 3600。minimum だけを読むと「1 日待たされる」と誤読しますが、実際の答えは小さい方の 1 時間です。逆に de. は 7200 と 7200 でどちらを読んでも同じ。式を一行で持っておくと、この読み違いをしなくて済みます。

そして、この数字の使いどころは判断の保留です。2026 年 6 月に当社が経験した委任障害(英語)では、レジストリ側の登録が 6 月 30 日 17:30 UTC に戻ったあとも、多くの利用者の環境で復旧は 7 月 1 日から 2 日でした。ネガティブキャッシュの窓の中にいたためです。実務上の結論は 2 つ。窓が明けるまで「まだ直っていない」と判断しないこと。そして窓の中で二度目の修正を入れないこと——正しい設定が、より雑な設定に上書きされる典型的な経路がこれです。

よく見る TTL の値と、それぞれの用途

読み方用途
601 分移行作業中、またはフェイルオーバー用のレコード。訪問のたびに問い合わせが発生するので、置きっぱなしにはしません。エックスサーバーが自社の A レコードに使っている値でもあります。
3005 分切り替え用の TTL。ネームサーバーやサーバーを移す前に出しておき、終わったら戻します。
90015 分jp.com. のネガティブキャッシュ時間。存在しない名前がそれだけ記憶されます。
180030 分SOA の minimum によくある値。GMO 系のゾーンもここでした。
36001 時間「TTL は何にすればいいか」への最も一般的な答え。就業時間内に変更が行き渡り、配信も安い。さくらインターネットとエックスサーバーの SOA minimum もこの値です。
144004 時間cPanel 時代の既定値。いまも各所に残っていて、変更に半日かかる案件の主因です。
4320012 時間動かさないレコード専用。緊急の変更が半日遅れて追いかけてきます。
864001 日MX・TXT や、1 年触っていないレコード。jp. の委任 TTL でもあります。動かす予定ができたら 1 日前に下げます。
1728002 日com. の委任 NS の TTL。レジストリが決める値で、こちらからは変えられません。
6048001 週間実用上の上限。これを超えると、手の届かないキャッシュに賭けていることになります。

設定した値ではなく、リゾルバがいま実際に持っている TTL を読むには dig example.jp +noall +answer。2 列目がそれで、キャッシュが古くなるにつれて減っていきます。Windows なら nslookup -debug example.jp で同じ欄が見えます。設定値よりはるかに小さい TTL が返るなら、想定と違う誰かがそのレコードを配信しています。逆に値がまったく減らないなら、キャッシュではなく権威サーバーを直接読んでいます。

// よくある質問

ネームサーバーを変更する前、TTL はいくつにすべきですか?

300 秒です。ただし、切り替えの「古い TTL 1 本分」より前に出しておくこと。順序が肝心で、24 時間の TTL を切り替えの 1 時間前に下げても意味がありません。古いコピーを持つリゾルバは翌日まで読み直しに来ないからです。1 日前に下げ、切り替え、5 分待ってキャッシュの追随を確認し、それから元の値に戻します。.jp の場合は、これとは別に委任側の TTL 86400 秒が乗ることも見込んでおいてください。

TTL 3600 は何時間ですか?

1 時間です。ウェブ向けのレコードで最もよく使われる値で、多くの訪問者はキャッシュから返るのに、変更は就業時間内に行き渡ります。ほかによく出会うのは 14400(4 時間、一世代前のホスティング管理画面の既定値)と 86400(1 日、動かす予定のないレコード向け)です。

.jp ドメインのネームサーバー変更にはどれくらいかかりますか?

「最大 72 時間」は安全側の見積もりで、.jp の測定値ではありません。実際に効いてくるのは三つの数字です。自分のレコードの TTL(事前に 300 秒へ下げてあれば 5 分)、jp. ゾーンが委任 NS に付けている TTL 86400 秒(24 時間、dig +norecurse NS example.jp @a.dns.jp で確認できます)、そして名前が存在しない状態を経由したならネガティブキャッシュの 900 秒です。48 時間という数字は com. の委任 TTL 172800 秒から来ており、.jp はその半分です。

ネガティブキャッシュの TTL はどう計算しますか?

RFC 2308 により、SOA の minimum フィールドと、その SOA レコード自身の TTL のうち小さい方です。どちらも NXDOMAIN 応答の authority セクションに入っているので、dig SOA example.jp で両方読めます。値が食い違うときに効く式で、たとえば es. ゾーンは minimum が 86400、SOA レコードの TTL が 3600 なので、答えは 1 時間のほうです。jp. は 900 と 900 なので 15 分になります。

TTL を下げれば切り替えは速くなりますか?

事前に下げた場合だけです。どこかへデータが伝播しているわけではなく、レジストリもあなたのネームサーバーも新しい答えを即座に持っています。待っているのは、古いコピーの期限が切れていないリゾルバだけです。変更前に下げた TTL はそのコピーを短くします。変更と同時に下げた TTL は何も短くしません。肝心のキャッシュは、まだ前の値を前の寿命のまま持っているからです。

TTL を極端に短くするのは良くないですか?

常設するなら良くありません。30 秒にすると、ほぼすべての訪問が DNS 問い合わせを伴い、利用者には遅延、自分のネームサーバーには負荷が増えます。DNS 事業者が 10 分ほど不調になったときにサイトを持ちこたえさせる緩衝も失われます。一方、変更の前後だけ短くするのは正解です。下げる・切り替える・確認する・戻す、が型で、一度の移行のために 60 秒のまま住み続けるのは型ではありません。

clize domain check — 設定した TTL ではなく、返ってくる TTL を読む

意味があるのは、応答に付いている TTL のほうです。

コマンド 1 つで、2 系統の公開リゾルバからドメインを読み、各レコードの残り TTL を表示します。そのままゾーン、ホスト名の割り当て、実際に配信されている内容まで確認します。

$ npm i -g @clize/clize && clize install
$ clize domain check example.jp
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